起床すれば、田舎暮らしの自宅周辺は薄く雪化粧。
思わずタートルネックになったTシャツを下着に選びました。
思い起こせば、人生で一番寒い思いをしたのは小学校2年生の時。
そう、お城の下、現在の好古園の中に住んで通う城南小学校。
冬休み中だったか、同級生の清水君と自転車で遠出をしてたどり着いたのは
市川下流の堰。記憶では鉄橋に近い阿成のあたりと思っていましたが、いま
グーグルマップで確認すれば、たぶん北条梅原町の堰でしょう。
堤防の上は土道で、現在とはまったく違う景色が広がっていました。
川辺へ駆け下りて、水面に触れようと踏み出したそこは、堰に引っかかって
澱み溜まったゴミの上で、地面と思っていた底が抜けて、背丈以上の水深に
ドボン!
どうやって這い上がったか覚えていませんが、動くと風があたって寒いので
その場の体育座り、濡れたセーターのままで震えながら過ごす数時間。
人生で一番寒い時間でした。
どうやって帰ったのか、記憶が定かでありませんが・・・
少し水分が飛んで、でも風を切ると寒く、自転車を押して帰ったお城の下。
母が風呂を焚いて準備してくれ、浸かっているワタクシの元へ、温かいモノ
をと作ってくれた「出前一丁」を、取っ手のある小鍋のまま持ってきてくれ
お風呂で食べるインスタントラーメン。アレは美味しかった。
ふり返れば、幼稚園のときには、鉄道官舎の小山君と二人で四郷町見野まで
歩いて行って、帰られなくなり騒ぎを起こしましたし、もっと幼いときには
リヤカーの焼き芋屋さんに着いて行って、行方不明になる事件もやらかした
そうですから、ワタクシの近場の遠出癖は、その頃から始まっていたのかも
知れません。
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