例えば「母屋(もや)」と呼ぶ構造材があるのですが、三角形の屋根の一番
高いところが「棟木(むねぎ)」、低い側が「軒桁(のきげた)」で、その
間で平行に屋根を支える横架材が「母屋(もや)」です。
なので、家屋の建築で一番高い場所となる「棟木」を据える日を「棟上げ」
もしくは「建前」として、「上棟式」を祝う訳です。
で「母屋」、木造の場合その上に垂木を流してから野地板、ルーフィング等
防水シート材を張って、やっと桟を打って瓦を葺きます。
つまり、屋根の傾斜に沿うのは「垂木(たるき)」となります。
さて、小規模鉄骨造の場合は屋根を「折板(せっぱん)」( 三角形の波板 )
で葺くことが多いのですが、それ自体に剛性があり長尺なので、木造でいう
「垂木」を省いて、直接「母屋」から「母屋」へ渡して葺くのです。
その「母屋」にH鋼を用いるのですが、個人授業で学び目ウロコだったのは
屋根傾斜に合わせて「 H鋼を斜めに用いる 」( ブラケットが斜め )ことで
さっそく図面の「母屋」にあたるH鋼を、屋根傾斜の3/100傾けます。
そこにCチャンネル( C2.3x100x50x20 )を平行にのせ、タイトフレームを
溶接するという手順ですね。
知ってから見れば、アチコチに屋根傾斜に沿ったH鋼がある。
こうして書けば、ますます自分自身で工事したくなります ♪
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