山の奥にひっそりと佇む大正時代に建てられた貴重な木造の一軒宿の湯、
そこで火災があり行方不明者も出たということで安否が気遣われます。
日程に限りのある旅だったので、近くは通ったのですが立ち寄ることが
出来ず、またいつか! と課題に残していた湯での事故は心が痛み残念。
古い温泉地には文化財、それに匹敵する意匠の建物が多く点在するので
利用者、従業者、経営者とも気を付けて未来に残して行きたいものです。
そんな宿にはぜひ! 宿泊して素敵な湯を堪能させていただきたいと思い、
少ないながらも機会があれば、そうさせてもらっているのですが、距離、
費用ともにがんばらねばなりません。
そんな古い木造建築、温泉好きな方におすすめなのが古湯、有馬温泉の
「御所坊」、ちょっとリッチな宿泊プランも豊富な食材に素敵な日本酒
バーが魅力的ですし、昼食プランも贅沢な時間が過ごせるでしょう。
で穴場なのが、当日の昼食プランの利用者数次第で可否はあるのですが
(ゆったりとした人数しか受け入れられていないので) フロントで尋ね
可能ならばぜひ! の、立ち寄りで入らせていただく素敵な湯。
11時~15時の間で、1名1,575円と聞くと少々高めに感じるでしょうが
意匠溢れる3階建ての木造建築に、からだを沈めると湯面下がまったく
見えない濃厚な金泉を上手く使い、男湯、女湯から湯の中を奥に進めば
低い仕切りはあれど半混浴の湯船。
友人、カップルでも抵抗なく一緒に、素敵な温泉を楽しめるでしょう。
湯上りにピカピカに磨きこまれた床の、迷路のような木造建築に抱かれ
ゆっくり休憩すれば、お得に感じられる入浴料。
紅葉の季節は人出も多いかもしれませんが、プチ旅、プチ贅沢な時間を
楽しむことが出来ます。
貴重な温泉宿をみんなで大切に守っていきたいです。
Copyright (C) 2000~ 平瀬謹也 All Rights Reserved.