「 先週まで普通に使っていたんですが、急にダメになっちゃったんです~ 」
ダメ元で修理依頼を受けたノートパソコン、ACアダプタを繋いだり外したり
色々な条件で起動を試みますが、ウンともスンとも立ち上がってきません。
ま、ダメ元条件ですのでバラすことにして裏返してみれば、珍しく+ビスで
固定されている裏蓋で、精密ドライバーを回して抜いて行くと・・・
10本ある+ネジのうち、中心の1本がすでに抜けて無くなっています。
「 ん? 過去にバラされたことがある?? 」
いまどき、どんな特殊形状のビスでも、ドライバーは簡単に入手できますが
それにも増して、ただの+ネジで固定されているので、より誰にでも簡単。
筐体嵌合の仕掛けも無い、簡単構造の裏蓋をそろっと外してみれば・・・
「 やけにシンプルな構造のノートパソコンだなぁ~ 」
内蔵バッテリーから順にパーツを追って、目視で発見できる不具合が生じて
いないか確認して行きます。デスクトップのマザーボードの場合、過去には
破裂したコンデンサを交換修理したことがあります。
「 ん? んんん!? SSDが無い??? 」
にわかには信じられませんが、やけにシンプルに感じた中身には、あるべき
「 ハードディスク=薄型ノートなのでM.2 SSD 」が無いのです!?
あるべきモノが存在せず欠落している状態は、たぶん「 急にダメになった 」
その一歩手前で生じたのでしょう。 ゆすって外れて、筐体から抜け落ちる
程度のモノならばいいのですが、ワタクシが想像する、動かなくなるまでの
過程が信じられなさ過ぎて、伝えるべきか、そっと閉じて返却すべきか。
・・・ちょっとシャレにならないモノを預かってしまった。
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