ペルセウス座流星群というものを、それまでは意識したことが無かったのですが
37年前のその夜、ワタクシは日本海の砂浜にテントを張り、無数の星がまたたく
夜空を見上る中、それこそ降りそそぐように流れる星々に、美しさよりも畏怖を
おぼえ、ただただその場に立ち尽くすのでした。
その後、毎年、8月12日が来るたびに、37年前のあの日の夜を思い出すのですが
ひらけていて街あかりの無い、そんな場所で、また夜空を見上げ続ける時間的な
余裕もなく過ごしてしまい、あれほど多くの流星にめぐり会うことはありません。
昨夜は流れる薄雲の隙間から差す、オレンジ色のフルムーンが、これまたおどろ
おどろしほどの雰囲気で、その不気味な明るさが、流星観察には不向きでしたが
いつかまたこの日、この夜を、あかりの無い砂浜で、はたまた3000m級の山々の
テント場で迎え、夜空を見上げ見渡し、降りそそぐ流れ星に身を任せたいです。
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