移動に移動を繰り返し、各々の現場で朝一番から業務を続けてヘロヘロになった
彼女が、やっと帰途についた、その帰り道でワタクシを助手席に拾って帰る、と
いう段取りの昨日、乗り込んだワタクシはキョロキョロ、後方を気にします。
「 なんなん?」
「 いや、ちょっと、このクルマ、後ろが見えにくいな 」
「 だから??」
「 いや、たいしたことじゃないけど、もうすぐ人工衛星が見えるかも・・・ 」
「 帰るで 」
「 ・・・ 」
19時41分頃から、月の出ている方向の夜空を行く国際宇宙ステーション( ISS )
野口宇宙飛行士が乗る " きぼう " が、見えるまでに、あと3分ほど・・・
車内でキョロキョロ、ウィンドウを下げて後方を見上げたりしているワタクシに
「 ハイハイ、クルマ停めるわ 」
という訳で大変申し訳ないのですが、大きなお店の駐車場にクルマを停めてくれ
二人ドアを開けて降り、月の方向を見たその瞬間から、その左下あたりにかなり
明るい輝点が出現し、月の下を横切って西の空から北の空へ。
その間にも駐車場へは多くの車が出入りしますが、宇宙ステーションを気にする
人は誰もおらず、二人だけが話すこともなく、ぼうっと空を見上げる4~5分間。
「 見れてよかったね 」
「 うん 」
「 あの中に野口さんが? 」
「 うん、90分くらいで地球を一周するんだって 」
今宵、晴れていれば18時53分頃から。→ #きぼうを見よう
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