え~と、いつだったっけ?
古い写真のファイル更新日を確認すれば、2008年11月のこと。
その夏に引っ越してきた、田舎暮らしの集落に入るための小さな峠道を、暮れて
からの通過中に、ヘッドライトの中を横切った小さな影。
道路脇の乾いた側溝の中に、落ちるように入って行きました。
「 ん? リスか?? 」
軽四を道路脇に停め、暗くて何も見えないコンクリート製の溝蓋の奥を覗き込み
手を差し伸べてみれば「 ミ~ 」と、か細い鳴き声。 「 ねこやん 」
しばらく、呼んだり手を振ってみたりしていれば、徐々に距離が縮まり、ついに
手のひらに乗って来た小さな、小さな、やせ細った仔猫。
両手で包み込むようにして、あたりを探してみますが、ひと気の無い暗い峠道に
母ねこや兄弟ねこの気配はなく、なぜこんなところで、ひとりぼっち???
手のひらに乗せた片手運転のカーラジオから「 明日の朝は初雪が降るでしょう 」
「 拾ってきたらアカンやん!」と怒りながら " ゆず " と名付け「 おかかゴハン
をやっていたら指もカジられた 」と、ウレシそうな彼女。
それから12年、住む部屋を移動しつつの田舎暮らしの我が家の全面リフォームに
付き合いながら、寝たり食べたり、寝たり寝たり・・・
「 zzzzz 」
今朝も安眠中。
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