「 最近は屋根の上に、太陽熱温水器をあまり見かけなくなった 」というハナシ
になったのですが、そんなに若くもない( スマヌ・m(__)m )彼女たちでさえ
屋根に上にあった、その機器を知らないことに驚いてしまいます。
あぁそうか、電気温水器やエコキュート、エネファーム等、蓄湯するシステムが
普及浸透するようになって、電気もガスも必要としない仕掛けの太陽熱温水器の
活躍する機会が減って来たのか・・・
ライフスタイルも多様になって、昼間に温め、夜の早い時間帯に使用するという
考え方からも外れてきているのか・・・
幼い頃のウチにも、原始的な太陽熱温水器があったのですが、ソレは・・・
平屋の瓦屋根の上に木組みで平台が作られ、その上に容量150リッターくらいの
厚めで頑丈な黒いビニル袋が置いてあるというモノ。
夜か朝方に風呂場の蛇口を開ければ、水道水が繋がれたホースを伝って、屋根の
上のビニル袋に溜まり、昼間に温められた湯を夕方になってから風呂に落とせば
沸かさなくてもいい、というか太陽熱で60度くらいになってウメる必要さえ。
子供心に・・・ 科学を感じるビニル臭いお湯でした。( 笑 )
お城のすぐ隣地にあったウチの、その瓦屋根の上の木組みが、長年の間に腐って
ゆかた祭りだったか、お城まつりだったかの開催を知らせる音花火の振動で折れ
満水のビニル袋もろとも、屋根瓦を巻き込みながら電線を切断して落下し停電!
母は「 花火が落ちた! 花火が落ちた! 火事になる! 」と、幼いワタクシの
手を引いておもてに飛び出せば、大量の湯で濡れた土の路上に、グシャグシャに
なった大きな黒いビニル袋が・・・
たしか昭和40年代前半の出来事。
次回の実話編は「 帰宅したら家の中に羽を広げたクジャクがいた 」です。
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