遠く北の空に時折走る雷光を確認しながら、自動車道を行きます。
もうすぐ自宅へ到着するのですが、空気の澄んだ田舎の空に今夜、ペルセウス座
流星群は降ってくれるでしょうか・・・
35年前の今夜、ワタクシは同級生と日本海の砂浜に張ったテントで過ごしていて
夕暮れの時間には、そこから少し離れた砂浜に組まれた櫓を囲んだ、地元の方の
盆おどりに誘われて、少しアルコールも入って宙の中に浮いたような、なんとも
不思議な体験をして、いまテントに戻ってきたところです。
まだほんの少し明るさの残る空の下で、砂の上に腰を下ろし何を話したでしょう。
夢を語ったのか、理屈っぽく熱く話していたのか・・・
すると「 あっ、流れ星 」。 再び「 あっ、あっ、あっ 」
次々と無数の星が流れはじめ、凪いだ日本海にその姿を映すかの如く、一瞬夜空
が明るくなったと感じるほどに。 思わず立ち上がって見渡す、左の水平線から
右の水平線まで、180度の夜空を行く流れ星たち。
首を振り振りバランスを崩したのか、夕方のアルコールにまだ宙の中にいたのか
砂浜に倒れてさえ、まだまだ夜空を行く流れ星に、思わず世の中で大変なことが
起きたのかと感じた、35年前の午後7時過ぎの出来事。
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