いまだけを見つめればいいものを、つい昔と比較して体力や視力、健康面からも
色々な衰えを感じる現在の年齢ですが、こと " 経験 " という面では、その人生の
中で発生する各種の出来事を蓄え、少しは逞しくなっているのかも知れません。
願わくば嬉しい、楽しい経験だけを積み重ねられればいいのですが、人生当然に
辛い、哀しい出来事もめぐって来てしまい、その都度、堪え、乗り越え、そして
一歩ずつ、自分自身という大人を形成している最中なのでしょう。
哀しくて、哀しくて、やり切れず、もだえ苦しみ、これで人生が終わるのだろう
思いだったそのことさえ、糧となっていまに至ります。
生涯、時間を止めるそのときまでの、長い、長い勉強が続きます。
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