西へ流れて思案橋

 

 

「 風吹けば 浪か立たむとさもらひに 都太の細江に浦かくり居り 」by 山部赤人

※ 風が吹くので波が立つかもと、凪を待って津田の細江の浦に隠れている。

 

「 ほのぼのと 津田の細江の水尾つくし まだ夜は深き月の入り汐 」by 菅原道真

※ 菅原道真公が大宰府へ流される際に、海路か陸路か思案にくれた思案橋。

 

台風の接近とともに強く吹き始めた風の影響か、空気が洗われて、遠くの景色が

手に取るようにくっきりと見える水曜日、盆休みのために街中を走る車も少なく

スムーズに移動して、午前は休みをとって人生初の胃カメラチャレンジ。

 

比較的早めに終了したので、車での通過ばかりだった飾磨駅界隈を歩いてみます。

 

頻繁な開閉を繰り返す踏切に立ち " 山陽そば " の出汁の匂いに鼻孔をくすぐられ

ながら、後ろ髪を引かれる思いで渡り切れば、野田川沿いの玉地屋台蔵。

 

煤けたレンガ煙突に誘われ薬師湯から薬師堂、御幸公園を過ぎ恵美酒宮天満神社。

 

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宮掘川に架かる朱い橋へと、狭い川べりを歩けば " 御幸橋 "( ごこうばし )。

 

時折、強く駆ける風や、川の三叉路付近の水位の上昇に台風の接近を感じながら

" 銀の馬車道 " 終着あたり、" 浅田化学工業 " のレンガ塀。

 

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先々月だったか、新聞に載っていた写真を見て、ぜひ訪れてみたかった。

 

路地を繋ぎ歩いた、おしゃれなカフェの向こうに朱塗りの欄干が見えて来ました。

 

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そして・・・ 西へ、西へ、流れ流れて " 思案橋 " 。

 

20190814-04.jpg

 

冒頭の菅原道真公ゆかりの地に立ったことが無かったのでは? と定めた目的地

" 思案橋 " のほとりに立って、台風近づく青い空を見上げます。

 

 

Copyright (C) 2000~ 平瀬謹也 All Rights Reserved.

 

 

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