そよ吹く風が湿度を払い、今朝まで続いた梅雨が明けたかのように晴れ渡るなか
集落の小さな神社に神職村人集い、夏まつりの開始を告げる太鼓の音が響きます。
太鼓が止めば、風の流れる音だけが、静まり返った集落の中を抜けて行きます。
祭壇には、集落の畑で採れた夏野菜やスイカ、海の物として昆布などが供えられ
山で切ってきた立派な榊に一つずつ丁寧に、神主が紙垂を付けられています。
ワタクシ自身、作法や言葉を知らないのが恥ずかしいところですが、夏まつりは
粛々と進み、祝詞が捧げられ、家内安全、秋の豊穣を願い、それぞれ代表の玉串
奉奠、そして再び太鼓の音で約1時間の、今年の夏まつりも無事終了しました。
以前のワタクシや、みなさんが想像する " まつり " とは違って、小規模な集落の
小さな神社に村人が集まり、神職を迎えとり行われる神事のみの " 夏まつり " 。
自然とともに暮らす中で脈々と続けられてきた、モノみなすべてに感謝し、手を
合わせるココロの、その深いところにキュンと響く " まつり " 。
「 あぁ、この村に越して来させてもらって良かったなぁ 」と、ワタクシ自身も
穏やかな気持ちで手を合わせ、さて、午後からの仕事へ向かいます。
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