自身、恥ずかしいのですが、もしかしたら役に立つ子供さんがいらっしゃるかも
知れませんから、備忘録として書いておきましょう。
ワタクシ、小学生の頃 " 音が合う " ということの意味が分かりませんでした。
音楽の時間が始まると、まず「 あ♪ あ♪ あ♪ あ♪ あ♪~ 」と、ピアノを弾く
先生に合わせて、音程を変えながらの発声練習。 言い訳に聞こえるでしょうが
その練習が何を目的にしているのか、説明が無いままでしたから意味が分からず
大きな声で、元気に「 あっ、あっ、あっ、あっ、あ~ 」と言えば良いのかと。
残されるか、前に一人出るとか、そんな形で何度も、何度も「 あ、あ、あ、あ 」
言わされ、こちらは " 何を求められているのか? " が分かっていないのですから
ショーネンの心はすさみましたね。( 笑 )
" 音が合う " ということの意味を知ったのは、中学生になって、先輩か、誰かが
ギターのチューニングをするのに、弦を弾いてから音叉を叩いてボディに当てて
ペグを回した、そのときに、アタマの中に2本の正弦波が浮かび、それが徐々に
重なって行く姿が見えた、それが " 音が合う " ということを学んだ瞬間でした。
すると、自分自身が出す声も波として見えるようになり、伴奏に合わせて歌えて
いるのかどうかが分かるようになったのです。 ・・・正確な発声が出来ている
のかどうかは別の問題ですが、少なくともズレていることは分かる。( 笑 )
例えば、小学生の音楽の時間に、まず黒板に1本の正弦波( 厳密には違う )を
書いてから、音叉を叩いて音の波を視覚的に説明して、その後にピアノの " ラ "
ではいきなり2本目の正弦波が重なるので、弦楽器をチューニングしてその波が
重なるイメージを教えていただいていれば、もっと早くから「 あ、あ、あ、あ 」
の意味が理解できていたと思います。
いきなり「 あ♪ あ♪ あ♪ あ♪ あ♪~ 」ではなく、まず「 あ~♪ 」の単音で
重なるイメージを。
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