「 ♪~ ♪♪~ ♪、♪、♪、♪♪♪~ 」
「 なぁ、灯油きれるで 」
こんなとき、黙って立ち上がり、引き出したカートリッジタンクのキャップから
雫が垂れないように気遣いながら凍てた外に出て、青いポリタンクのキャップを
開ければ、これまた滴りに気を付けて電池式ポンプを挿し込み給油。
ポンプを抜くときに油断すれば、ホース内に溜まった灯油がまとめてこぼれ落ち
カートリッジタンクをパーツクリーナーで洗う羽目になるので気を付けて。
まるで、ワタクシ世代の男性の、小トイレのあとのごとく・・・
キャップを締めればソレを上にして持ち、最後の最後、ファンヒーターにセット
完了するまで、気を抜いてはいけません。
そんな一連の作業を、誰に自慢することもなく、寡黙に、確実にやり遂げられる
そういった漢( オトコ )に、ワタクシはなりたい。
そう日頃からワタクシの役目ではありますが、たまたま台所に立っていて、その
一連の作業に気付いていないかも知れないと思うと、わざわざ彼女に「 灯油を
入れておいたから 」と言わずにはおれません。
すると、彼女に代わって「 よしよし 」とシッポを左右に振りながら、飼い猫の
" ゆず " が・・・
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