夜空を渡る汽笛

 

 

最寄りの駅まで、徒歩約1時間の道のりですので、けして近いとは、いやかなり

遠いのですが、ここ最近の夜空に山を越えて汽笛の音が、レールの継ぎ目を通過

する車輪の音が響いてきます。

 

その思わぬ近さは、どこか山の向こうに新たに鉄道が敷かれたかと感じるほどで

秋深まった星空の下の深夜特急。( 笑 )

 

あの列車に乗れば、どこか異国の地へ連れて行ってくれるのかも知れません。

 

と、まぁ実際には、気温と湿度の低下で空気密度が上がり " 音 " が伝わりやすく

なっているのでしょう、夏には聴くことのなかった汽笛です。

 

はたまた、田舎暮らしの静けさは、雑音がまったくない夜を提供してくれるので

ガタゴトと速度さえリアルに伝わる音が際立ちます。

 

空気密度の高さは内燃機関にも影響し、オートバイのエンジンはチューンナップ

したかのごとく、からだの冷えに反比例して、調子よく回る、回る。

 

とはいえ、高回転域を活かすようなライディングは、もう随分としていませんし

そもそも出来るのか? 心と目がついてくるのか相当不安です。

 

たとえ刈払機の小さなエンジンでも、ピークパワーで回すとヒトがコントロール

出来るのかコワイ、コワイ。

 

 

Copyright (C) 2000~ 平瀬謹也 All Rights Reserved.

 

 

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