" 目を疑う " とはまさにその瞬間、残り1周で帰って来れば悲願の優勝が見えた
23時間57分、ホームストレート上に停まるカーナンバー5、日本人ドライバー
中島一貴選手が、アンソニー・デビッドソン選手、セバスチャン・ブエミ選手と
ともに駆る " TOYOTA GAZOO Racig TS050 HYBRID " 。
ワタクシ " USTREAM " の、ライブストリーミング配信で、日本のチームを応援
していたのですが、訳あって( 彼女が仕事の電話中 )音声ナシで観ていたもの
ですから「 な、なにがあった!? 」状態、ドライバーが1周間違ってゴールと
思い込んでクルマを停めてしまったのかと・・・
実際には、その3分ほど前から無線で「 ノーパワー! ノーパワー! 」と悲痛な
叫びを伝えていて、200km/h程度のスローダウン走行のまま、なんとかホーム
ストレートに帰ってきて停止・・・
2位、ポルシェとの差は同一周回の僅差状態で、そのタイミングのピットインは
優勝の可能性を失いますから、そのままコース上に残したのでしょう。
何が原因だったか停止したその後、再び走り始めたのですが、カーナンバー2の
ポルシェが劇的な優勝ゴールを決めてから、規定時間の6分以内にチェッカーを
受けることが出来なかった、カーナンバー5のトヨタは失格、耐久レースです。
結果、2位にはカーナンバー6のトヨタが3周遅れ、3位アウディと続きます。
世界耐久選手権 第3戦 ル・マン24時間 レースは、その大会前から、TOYOTA
GAZOO Racing は「敗者のままでいいのか 」と、あえてプレッシャーのかかる
スローガンを掲げ闘ってきましたが、レース後にリリースされた豊田章男社長の
コメント「 ~ しかし、ポルシェは、もっと速く、そして強かった。~ 」
1991年、" マツダ787B " の劇的優勝からすでに25年、トヨタが参戦して31年、
23時間57分で手のひらからこぼれた悲願の初優勝は、原因を追究し改善を重ね
スピードと耐久性をより増して、来年以降に・・・ 持ち越しです。
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