ブラウン管テレビ

 

 

贅沢なもので、購入した際には大きく感じていた、いま目の前でニュースを流す

テレビの液晶画面も、もうすでに普通サイズで、ともすれば小さく感じるほど。

 

十代後半、一人暮らしを始めた当初、季節はいつだったか、その1Kの部屋には

扇風機もストーブもテレビも無く、もちろん、エアコンも冷蔵庫も無かったので

寝苦しい夏の夜にはヤカンに入れた水道水をガブ飲みし、なんとか凌いだことが

思い出されます。

 

家電製品を購入するにも、現在のように郊外型の専門量販店がある時代ではなく

それこそ駅前の " 星電社 " や " トポス " 、 " ダイエー " 、 " ジャスコ " などの

家電コーナーで買うのが一般的だったでしょうか。

 

一人暮らしを始めて、どれくらい経過した後だったのか、14インチのブラウン管

テレビを駅前で購入して持ち帰り、アンテナ線を繋ぎ、その寒々しい1K部屋で

映った時の嬉しかったこと!

 

石油ストーブを買った時も嬉しかったなぁ、カートリッジタンクを外して、直接

近所のガソリンスタンドで入れてもらっていました。( 笑 )

 

電気炊飯器は、一人暮らしを始めた際に母がくれたのか、覚えていないのですが

当初からあったのでしょう、毎晩のように弁当屋さんで、おかずだけ買って帰宅

していた記憶、オバちゃんがオマケしてくれたカラアゲがテンコ盛りでした。

 

落雷被害の居間のテレビの修理が完了するまでの2~3週間の間、26インチ液晶

テレビが代替として活躍していたのですが、それが「 小さくて不便だなぁ 」と、

感じたその時、14インチブラウン管テレビを買った時の気持ちを思い出し・・・

 

胸がキュンとしました。

 

 

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