ちょうど視界を遮る高い建物が無い、一直線道路を東へ向かって走っていたので
目の前にドン! と、おっきな満月が転がり、まさにそこに向かって行く感じで
ハンドルを握ります。
少々映画チックなシチュエーションはちょっとドキドキ、カゴに宇宙人を乗せた
BMXが、いまにも横切って行きそう。( 笑 )
ヴァンパイアじゃありませんが、満月はヒトをコーフンさせるようです。
という訳で映画、駅前の新しいシネコンの4DXさえ、まだ行ったことがないのに
昭和の駅ビルの、たしか当時のワタクシの年齢だと、300円 で観ることが出来た
映画館の思い出。
たまにはピンク映画もかかるので、名画座と呼ぶイメージではなかったのですが
名作のリバイバルを上映してくれていたので、ここで観た作品も多かった。
スティーブ・マックィーン、ダスティン・ホフマンの " パピヨン "、ウイットが
きいて色彩鮮やか、ジョージ・ロイ・ヒル監督作品の数々、カーチェイスならば
" バニシング in 60 "、1973年型の黄色いボディに黒いボンネット " ムスタング
マッハ1 "( 当時の表記はマスタングではなかった )がカッコよかったです。
もし、レンタルを試みようと思われたならば、サウンドトラックがオリジナルの
劇場版があればソレを。 たぶんDVD等 では、BGM が現代風のアップテンポな
曲になっているのですが、文化ホール( 駅ビルにあった映画館名 )のレトロな
スピーカーから、乾いた空気の西海岸で繰り広げられる、派手なカーチェイスを
背景に流れていたのは、そんなシーンと似つかわしくないカントリー&ブルース。
そんなハリウッド映画に影響されたのか、一直線の道路を走っていると、アタマ
の中には、ちょっと埃っぽい乾いた風と、カントリーソングが流れます。
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