ネット上で色々な方々の写真を拝見し " 被写体は日常のどこにでもあるのだな "
と感心させて頂いているのですが、いざ自分自身でとなると、なかなか気づけず
というか " 写真を撮る " ということを忘れてしまっているワタクシです。
フィルムカメラも処分せず、仕舞い込んだままにしているので、レンズがカビて
オオゴトになっているかも知れませんが、再び活躍する日はあるのでしょうか。
カバーに収まる他のレンズと一緒に、少々広角寄りのレンズが装着されたままで
ザックの中に裸で放り込まれ、北海道を旅し、また、3,000メーター級の山中で
酷使され、キズやヘコミも増えたブラックボディ。
シンプルな露出計とメカニカルシャッターは、そのボタンを押す前に考える時間
を必要とさせる、素晴らしい仕組みでした。
何気ない街の風景にシャッターを押すのでさえ、作品としての仕上がりイメージ
を持ってファインダーを覗かねばなりません。( ちょっとオオゲサ )
ワタクシの場合、現在は写真を撮る際にその大きさと手順が必要で無くなった分
スマホなど常に携帯し、圧倒的なシャッターチャンスに恵まれるようになったの
ですから、もっと積極的に " 写真を撮る " ことを意識しなければなりません。
「 こんな場所にあって誰が買うんだろう? 」と思わせる、路地裏の野菜の無人
販売所に山積みされた、ハクサイの向こうに見える今宵の鍋の風景・・・
シャッターチャンスは、どこにでもあるのですから。
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