初めてのソレは、やはり本能とか本質、からだや脳のどこかがビビッと反応して
理屈でなく、自然に導かれた、その答えなのでしょうか。
例えばオートバイ、まだ何の知識も先入観もない無垢の状態で、たぶん新聞折込
のチラシだったと思うのですが、パッと見て「 オフロードバイクがカッコイイ 」
と思い込んだ15歳の夏。
手が届くかどうかは別にして、400cc のオンロードバイク全盛期の時代でしたし
メーカーの力の入れ方も、ニューモデルも目線はそちらに向かっていたのですが。
まだ分厚かったオートバイ雑誌のモノクロページ、読者ツーリング記投稿ページ
にオフロード編を見つけて食い入るように読み込んだり、本屋の片隅で " 野宿 "
とか " ~横断 " とかのオートバイ本のタイトルを見つけて買い集めたり。
周囲では、オンロードにハマってレース指向になって行く方々もいる中で、冒険
とか、アドベンチャーとかのセリフと、オートバイをミックスした趣味嗜好に。
16歳の誕生日でガッコにナイショでメンキョ取得し、お決まりのステップアップ、
バイトのお金でオフロードバイクを手に入れ、知識の無い、若さゆえの無謀とも
いえる、小さな冒険体験を積み重ねて行きます。
機械に助けられてですが、それまでに経験のない、どこまでも自由な行動範囲を
手に入れたかのような感覚。
そして現在、ワタクシ自身、オンロードバイクにも乗りますし、草レースレベル
ですが、オンもオフも力を入れて取り組みましたが、やはり原点は、一番最初に
「 カッコイイ 」と感じた、オフロードバイクだなぁと思うのです。
経験もエリアも広がり、冒険を感じられる機会は減りましたし、かつ無謀がユル
される年齢でもなくなりましたが、あつい想いは変わりません。
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