廃校になった地区の小学校が、町の公民館となって活躍している場所での講演を
聞いた帰りの午後9時過ぎ、集落へと入る峠道に差し掛かると、小さな白い影が
道路を、トタトタトタと横切って側溝へ。
「 なに? いまの・・・ ハムスター?? 」
道路際にクルマを停めて、真っ暗な溝の中をのぞき込むと遠くから 「 ミィ~ 」
「 ん、ん、ん、ねこやん! 」
食べるものは何も持っていませんでしたが、溝に手を差し入れ 「 チッ、チッ 」
と声を掛けると、なにやらオドオドと近づいてくる気配。
待つと、ちょこんと鼻先を手に当ててきたので、そのまま手のひらに包み込んで
一緒に 「 ただいまぁ~ 」 と帰宅、すると彼女 「 拾ってきたらアカンやん!」
と、メチャ怒りながら、さっそくヨーグルトの空き容器に、" オカカごはん " と
" ミルク " を用意し、" ゆず " と名付けまして・・・
適当なダンボールと、ワタクシのお古の山用下着で " ゆずの家 " まで!
ちょうど6年前、夏にこちらへ引っ越ししてきた年の、11月17日のことでしたが
その翌日は、集落一面が真っ白になる冷え込み具合でしたから、あの時あそこで
出会い、手のひらに乗ってこなければ、どうなっていたのでしょう?
彼女曰く 「 あんたがサラってきたんちゃうん 」( 笑 )
という訳で、誕生日ではないけれど、ウチに来て満6年記念の昨夜は、いやがり
逃げて行くまで存分にいじくり倒して、体重を測ってみれば、スクスク 6.3kg!
6年前のその日から1週間後の、この写真の時の体重は 960g でしたが・・・
昨日の写真の囲炉裏の間が、まだ畳敷きの部屋だった頃で、" ゆず " の居場所は
DIY の工事に伴って、アッチにコッチに移動し、コレを書いている6年後のいま、
ワタクシの横で長く寝そべってファンヒーターの風を、ひとり占めしています。
( 体重は 6.5 倍! )
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