空の高さに秋の気配を感じるようになり、片雲の風に誘われて 「出掛けたい!」
という、漂泊の思いやまず。 道祖神の招きにあいて取るもの手につかず・・・
と、" 奥の細道 " 冒頭部分を引用させてもらいながら、ワタクシの現在の思いを
綴りはじめて、道の辻、辻に祀られ、八百万の神を象徴するような質素な石碑の
道祖神、安曇野あたりをのんびり歩けば、数々のそれに出会えるでしょうか。
昼食喫茶店の隣の席では、富山県のハナシで盛り上がってるし・・・ 行きたい。
" 道祖神 " と言えば、まだオートバイ雑誌が電話帳のような分厚い装丁だった頃、
先人、例えば、賀曽利隆氏、堀ひろ子氏、三好礼子氏、方々が綴るツーリングの
記事を読んで、その思いを全国へ、海外へと馳せていたとき、海外ツーリングを
提供する同名のツアー会社として始まったような記憶が・・・
16歳で二輪免許を取得したインターネットなどない時代、得られる情報と言えば
そんなオートバイ雑誌の野宿旅や無人駅での雨宿り・・・ 憧れてドライブ用の
大きく情報量の少ない地図をバッグに、チープな装備であちこちに出掛けたなぁ。
知恵もつき、快適も知ってしまった現在、無謀ともいえるそんな冒険旅は難しい
のかも知れませんが 「 この道を、右へ行くか、左へ行くか 」、そんなたまたま
道の辻で出会った道祖神に導かれたような、人生の旅の真っ只中の私たち。
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