あの雲の下は晴れているか。

 

 

梅雨の晴れ間、と言っても晴れ渡ってもいず、低く垂れこめる雲の隙間の彼方に

「あの下まで行けば晴れているのだろうか・・・」

 

今夜、寝る場所がまだ決まっていない、オートバイの旅でのワンシーン。

 

かろうじて今は降られていないけれど、向かう先次第ではレインウェアを着込み、

バッグにもカバーが必要、はたまたテントを叩く雨になるのか。

 

なぜか、梅雨空に包まれると旅に出たくなります。

 

古い記憶になりましたが、まだ暗い早朝、小樽港に接岸したフェリーから降りる

間際の天気予報で、これから行く先を決めた北海道ツーリングは、6月の出来事。

 

晴れ渡った日はいくつもあったのですが、肌寒い曇り空の下で地図を眺めながら

今日、泊まる方法を探った日々が思い出され、それさえ同じだけの日数、仕舞い

込まれたままになっていますが、ポジフィルムに焼き付けたそんな風景。

 

データにしておきたいと思いながら放置しているので、カビにやられているかも

知れませんが、見返すよりは、新たな記憶を積み重ねたい、今年の梅雨です。

 

 

Copyright (C) 2000~ 平瀬謹也 All Rights Reserved.

 

 

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