夕方からの雨は、日暮れとともにその降りを徐々に強め、施設へと急ぐクルマの
視界を遮って、左右への動きを繰り返すワイパー。
狭い駐車場には、すでに見知ったクルマが停まっていて、こんな時にしか集まる
機会のないことを、明るいセリフで誤魔化しているような気もします。
よどまず流れさせる時間・・・
自動車専用道で帰途につくと、田舎暮らしの我が家までの距離は近く感じますが
たとえ急いでいても絶対的な距離は縮まらず、おのず時間は費やすのです。
遅くなった帰宅を、やさしく迎えてくれる井戸小屋の灯りは、タイムスイッチで
夕暮れから夜までの時間を照らしてくれるのですが、工事の半ばで中断している
玄関周りは照明もなく、暗いままで使い勝手が悪い。
その暗闇から、なにやらジャバジャバと聞きなれぬ音が・・・
ますます降る勢いの強まった雨が、雨どいからあふれて軒を濡らし地面に落ちて
跳ね上がっています。
これには至急な手当てが必要、不必要な場所を濡らすことは、家の寿命に大きく
かかわります。
強く降る雨の中、長グツに履き替え脚立を持ち出し、雨どいに溜まった落ち葉を
掻き出すと、つまりは解消し、よどまず一気に流れて行きました。
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