ハチロクのせいで

 

 

通勤途上でもいつでも、スポーツカーに抜かれたり、すれ違うと 「おぉフェラーリだぁ!」

とか、「NSXがガンバってるなぁ~」 とか、「ジィティアール~」 と、羨望のまなざしと、

その維持に敬意を表して、必ず声に出して感嘆 & 応援します。

 

それは何とか手が届きそうな車種でも同じで、ピカッと輝いて、ワイドなタイヤと、野太い

マフラーで低く構え、スマートでジェントルな運転ならカッコいいです。

 

少々哀しいのは、昔ならテールレンズの一部分を見ただけでも、スーパーカーはもちろんの

こと、国産車でも型式名で答えられていたのに、現行車はどれが何だか・・・

 

それでも、"L型" や "2T-G" 、"13B" 全盛、そして後半、ヤマハと共同開発の小型で軽量な

ユニット "4A-G" の登場を目の当たりにした世代としては、トヨタ社長のドライビングにも

驚きながら "ハチロク" は特別な存在。

 

と言いながら、よく解ってなかったハナシ・・・

 

朝の交差点で真後ろに停車し 「ハチロクかぁ、買うことは無さそうだけどカッコイイねぇ」

彼女曰く 「星のマーク (むつらぼし・ググってね) やから違うんちゃうん」 「・・・?」

 

「えっ!? このカタチはハチロクやろ???」 だんだん自信が無くなってトーンダウン。

 

あとで調べて分かりました。 "AE86" じゃなくて、新しい "ハチロク" は、富士重工業との

共同開発で、エンジンは水平対向の "FA20" が載っているのですね。

 

なので、まったく同じボディの (フロントグリルなど少々の相違あり) "スバル・BRZ" が

姉妹車として存在するのです! (WRカラーのブルー・マイカ色が美しい) 知らなんだ。

 

後日、「だから間違っても仕方なかったんだよ」 と、彼女に言い訳して、数日経った今朝、

「ブラックマイカのハチロクもカッコいいなぁ~」 と信号待ちで近づきながら停車すれば。

 

「・・・マツダのマークですけど」

 

セダン型の "ATENZA" のリアビューを、遠目とはいえ "86" と見間違えるようでは、もう

ワタクシにクルマを語る資格はありません。

 

「いままで整備やら車検やら、クルマに詳しいと思ってきたけど、一気に崩れたわぁ」

 

あぁぁ、信用を築くのには時間がかかりますが、無くすのは一瞬です。

 

目線をそらし、遠くを見つめ、

 

「紅葉が進んだねぇ」

 

「もう、何もかもがウソっぽく聞こえる」

 

そんなぁ~~~~~

 

 

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