最近では "目" 関連の手術も 「簡単になった」 的な情報をよく目、耳にするのですが
機会あって、白内障手術の受診、術前、術後の説明に立ち会ってきました。
近々に手術を受ける方々、ほぼ全員が高齢者の皆さんを集めての説明は、眼球模型を
使った解りやすいもので、ワタクシが身を乗り出して真剣に聞き入っています。
手術は、レーシック等と呼ばれる角膜を切る、削るものではなく、そのもう一つ奥の
濁った水晶体成分を取り除いてから、そこに眼内レンズを挿入するというもの。
以前はレンズ直径の6mmほど "眼球" を "切る" 必要があったらしいですが、最近は
材質が良くなり、レンズが折り畳めるので、たった "3mm" を "切る" だけ・・・
という説明を聞いて、背筋が寒くなり 「ヒェ~」 となっているのはワタクシだけで
見回すと、みなさん淡々と聞いていらっしゃる。
先生との応答時間では、「痛いですか?」 とか 「切ってるのが見えるのですか?」
等々、率直、直球、色々な質問が飛び交うので興味深し。
患者本人が 「車で来てもいいですか?」 は、ダメだそうです。
つまり、最近は簡単になったと言っても、それは手術そのものが10分ほどで終わる
だけで、麻酔や心電計を取り付けたりで時間も要すので当日で3時間ほど。
5日前からは手術前の目薬の点眼が始まりますし、術後には絶対に眼球に触れたり
バイ菌が入らないように、就寝時も含めて保護メガネの使用が要りますし、何より
術後2週間でピークを迎える炎症をおさえるために "1ヶ月間は禁酒" です。
まして両眼の場合、左右の手術日程を1週間ほどずらせて行うので、禁酒の期間は
天文学的日数になってしまいます。
簡単になったと聞いて、気楽に考えてしまいがちですが (本人の気持ちは楽にね)
負担、気遣いは患者さん、家族など含めて結構あるな、と説明を伺い感じました。
あっ、保険適用手術では、術後の視力は、術前と変化の少ない視力のレンズを選ぶ
そうですが、希望すれば、混合診療の認められていない日本では、初診からが全額
自己負担になりますが、片眼40~50万円で、遠近両用の眼内レンズを選ぶことも
出来るそうで、メガネやコンタクトレンズが要らなくなるそうです。
もちろん今回、ワタクシ自身の検査はしていませんが、機会があれば、目の検査も
定期的にしておきたいですね。
なんか最近、黒目の周囲が白く濁ってきてる気がするし・・・ 元々だったかな。
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