16歳の後悔

 

 

集落の小川も溢れんばかりになって、どこにも被害が無いことを祈るばかりです。

 

大雨と言えば旅先で見舞われた数々の記憶が強く残っているのですが、初めての

それはいま思えばひたすらに無知だったのですが、16~17歳のソロツーリングで

広島県の北部だったか、島根県の南部、集中豪雨に見舞われた小さな町を通過中、

鉄砲水に押し流されて大きな側溝に嵌り、近所の方々に助けていただいたのです。

 

ずぶ濡れで立ち上がると、水面下でオートバイのウインカーが点滅していました。

 

その瞬間、溢れた水が流れてくることが予測できた道路に居たことも無知ですし、

エンジンを掛けたまま足元をすくわれて、立ちゴケ状態だったのも無知でした。

 

そのことが何を意味するのか分かっていませんから、引っ張り出して、起こした

そのオートバイのキックペダルがまったく動かないことが最大の心配事。

 

ご近所の方が風呂を貸してくれて、服を洗濯してもらい、近くの整備工場さんが

オートバイのプラグを取り、エアクリーナーボックスやマフラーを外して、水を

抜いてくれてエンジン始動、「早めにミッションオイル交換しろよ」 と。

 

もう本当に無知だったのは、その時のワタクシはお世話になった方々、ご近所の

方々にしっかり感謝の言葉を伝えたのでしょうか。

 

現場の地名も、お世話になった方のお名前も、整備工場名も何も確認せぬままに

食事までよばれて送り出してもらった、それっきりにしてしまった、そのことは

16歳の後悔としていまも残ります。

 

大人になって何度か、このあたりだったのだろうかという道路は通ったのですが

周辺は整備が進んで町を避けるバイパス道路が多く、その場所が思い出せません。

 

当時の方やその息子さんや娘さんがこれを読んでいただいている可能性も、ほぼ

ゼロではありますが・・・ あらためて 「ありがとうございました」

 

 

Copyright (C) 2000~ 平瀬謹也 All Rights Reserved.

 

 

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