もうそんなに時間が経過したのですか・・・
その夏、彼の友人みんなで富士山に登った、その時から21年が経過していました。
遊びに対する情熱がハンパなく、彼から聞く北海道の話には心を躍らされ、翌夏、
ワタクシ自身の北海道ツーリングへと繋がって行くのです。
とくに、道東に住んでいるかのごとく過ごした時間の濃密さは羨ましくもあって、
こちらのバイク屋さんから長期滞在している宿に向けて発送するタイヤを、指を
くわえて見送ったのを思い出します。 (笑)
仲間と知床半島をテントを担いで踏破した話も、その時代としては憧れる行程で、
違う手段でしたが、ワタクシ自身も岬に降り立てた感動はひとしお。
そんな北海道、道東への想いを高まらせてくれた彼の話に、北の大地はもちろん、
東へ西へ、知らぬ地、知らぬ道に出会う旅を重ねます。
いまもどこかで彼は、斜めに構えた笑顔を見せつつ遊んでいるのでしょうか・・・
墓石に供えられた美しい花が、降り注ぐ夏の陽射しの下にありました。
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