駐車スペースが無いので、材料、道具、一切を降ろして現場前に運び込みます。
クルマを離れた場所に停めさせてもらい、戻ってくると・・・
古めの木造アパートに囲まれた狭い共用空間に置かれた、めずらしいモノ類に
興味津々で集まっていたネコたちが一斉に逃げ出します。
物陰に、鉄の階段を駆けて2階へ、追って見上げると、それぞれの建屋の2階の
通路に細く切り取られた青空には、夏の朝の雲が湧き立ち暑い一日になりそう。
ラジオからでしょうか、どこからか漏れ出た童謡の唄声が作業現場に流れます。
さながら昭和30年代にタイムスリップしたかのような錯覚は、懐かしいような
不思議な空間、ガサガサという音に主を探すと、水槽にカメがいました。
あらかじめ必要高に刻んでおいた根太材を、組むようにして設置し、束を挟み、
框を廻して、構造合板で下地張り。
共用空間に夕餉の匂いが漂う時間、本日フロアー材2枚まででしたが、それを
撫でながら 「うれしいわぁ」 と言っていただけたのがシアワセです。
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