一晩中続く閃光と雷鳴、激しい音をたてて降る雨、被害が出ていないか心配です。
賃貸アパートの3階に住んでいるときには、カミナリが落ちようが、豪雨だろうが
他人事のようにとらえていましたが、小さな集落の古い家に住ませてもらうように
なってからは、小川の水位、溝のつまり、土砂の流出、etc すべてが気になります。
被害の拡大を未然に防ぐには、そこに住む人々が力を合わさなければなりません。
それにしてもワタクシ、カミナリのコワがり方には自信のあるほうですが、(笑)
なかでも、自分より下から襲われた閃光、雷鳴は断トツでコワかった。
あれは・・・
北アルプス北穂高岳山頂と涸沢岳を結ぶ稜線から少しだけ下った南稜のテント場
標高約3,000m、その日、コッヘルで作った夕食を済ませ、ワタクシとパートナー
2張りだけのテントが夕日に照らされながら夜のとばりを迎え、目線よりも下から
広がる満天の星空には天の川も。
そんなオトコ2人の平和な夜、午後10時頃にやってきた局所的な低気圧。
テントが飛ばされそうな暴風に混じって横や下から雨が叩きつけ、眼下から伸びて
くる稲妻と同時に炸裂する雷鳴。 空気が震え、岩の崩れる音。
強風に持ち上がりかけるテントの中で装備を身に着け、あとはもう運にまかせる
しかなく固まっていると、それぞれが確かに聞いた女性の声も含んだパーティー
が到着した声。 暴風雨と閃光と雷鳴の中、3,000mのテント場に? 午前零時に?
午前3時頃まで続いたそれに、一睡も出来ず迎えた朝にホッとしてテントの外に
出ると、昨日、確かに狭いテント場の中心付近に張ったものが、いつの間にか
断崖絶壁の際に移っていて、あと少しでテントごと滑落しそうな雰囲気。
もちろんパーティーも女性の姿も見えず、二人のテントだけが崖っぷちに。
カミナリとともに体験した不思議。 やっぱりカミナリコワイわぁ・・・
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