毎月、一日、十五日は集落の小さな神社の清掃日。
本年度の当番係りの3世帯の中から、たまたまウチがその担当です。
社寺仏閣、宗教等にまったく無関心でこの歳になり、たぶんこれからも
それは続くのですが、あえて言うなら自然のパワーや驚異に何かを感じ、
トイレはキレーにしとかんとな、と八百万の神様方式好きっ! くらい。
そんなワタクシが神社の手入れをさせてもらえるのですから嬉しい経験。
が、これがオオゴトと言えばそうで、例えば共働き夫婦と子供の世帯が
田舎暮らしを決意し、移住した先でこの担当になったとすれば・・・
心理的なこと、現実的なこと、etc 相当に難しい。
田舎では道普請などの共同作業に、絶対的な人数が不足気味なので、
街中のように欠席をお金で代用するには無理があります。
小さな集落では住まわれている方々がみんな、同じお寺に世話になり、
同じお経をあげ、女性は裏で世話係りに徹するのは日常なのです。
何が正解などというものではないのですが、しかしここでは幾つになっても
じいちゃん、ばあちゃんが元気に過ごして田畑や家の世話を、息子夫婦は
稼ぎに出掛け、孫はスクールバスや自転車で学校に通い、もしかすると
ひ孫がやんちゃ盛りかもしれません。
こういうことは、引っ越してみて、住ませてもらって初めて知りました。
雨に濡れる境内、難しいことは考えず、さっぱり綺麗だと気持ちいいな、と
無心でホウキをあて、雑巾を掛けていると、小さな神社も嬉しそうです。
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