お昼ゴハンはいつも、前日の夜に彼女が立ち寄るスーパーで買ってきてくれる
3割引のシールが貼ってあるお弁当。 お湯を沸かし、インスタント味噌汁付きで。
今日、あわててフタを開けようと、ひっくり返しそうになり思い出してしまいました。
小学校2年生の遠足、須磨の水族館 (当時はまだ水族園ではなかった) へ行き、
お昼は海岸でお弁当です。 その時に、ひっくり返してしまったのです。 お弁当を。
綺麗に詰められていた、おにぎりやおかずは手付かずのまま砂まみれ、
その時のとても悲しかった思いが、今でも深く刻まれています。
お昼ゴハンは担任の、おかだけいこ先生が自分のお弁当を半分分けてくれて、
それで十分に嬉しかったのですが、忙しい中で母が息子に、と詰めてくれた
お弁当を無駄にしてしまったことが、とても悲しかったのです。
当時、母のお下がりの楕円形にチューリップの絵柄のアルマイトの弁当箱が
恥ずかしく駄々をこねた私に、当日、おはぎが入って売られているような感じの
ペラペラの透明なプラスチック容器に、母はお弁当を詰めてくれました。
それが砂浜で開けた途端に中身の重さに負け、ベコッと折れ広がって砂の上に
ぶちまけてしまったのです。
帰宅してそのことを伝える私に、母の何度も、ゴメンね、ゴメンね、あんな
頼りない容器に詰めてゴメンね、と、あやまる姿が記憶から離れません。
夜の商売をしながら、遠足や運動会時(半分自分の商売仲間の綺麗処連れて来ての宴会)中学時代の弁当を作ってくれたり。幼い頃日曜にはあちこちに連れていってくれた母…感謝してもしたりません。有難うを云いたいのに…なかなか言えない自分が物凄く恥ずかしい。でもいつかは頭を下げて有難うを言いたいです …。
> でもいつかは頭を下げて有難うを言いたいです …。
いつか、の機会はいつまでもは無いです。
さっそく今日にでも・・・