街の繁華街で20年間、多くの方々に愛していただき、支えて
いただいたショットバーを閉店し、少しだけ離れた田舎に移住し、
古い民家の改築、改装を楽しみます。
家の改築にあたって、家具などの一時避難場所が欲しいですし、
工房としても使いたい、いや何よりオートバイを置いておく場所が!
と、まずは小屋造りから始まります。
カギ型をした敷地の奥のほうに、すでに小屋が建っています。
土地が一段、高くなっているのでガレージとしてはもちろん、
作業をするための車も横付けすることが出来ません。
緑に囲まれ、とても良い雰囲気なのですが、すでに土台も
柱も梁もカスカスで、押せば倒れそうです。
草木が多いのも使い勝手としてはよくありません。
なるべく、この風景を壊さないような小屋を建てたいと思います。
いつの頃のものでしょう。
廃材を利用して上手く建てられています。
トタン板は、つぎはぎだらけで、外の光が差し込んでいたり
するのが味わいです。 草払い機が似合います。
構造をしっかりと覚えておきたいです。
非常にシンプルな軸組み工法です。
本来、トタン板は強度に関係はありませんが、今となっては
その微妙な繋がりで、倒れずにいるのだと思います。
小屋の中からの風景にも大切さを感じます。
私が小学生の時、外灯など何一つない山沿いのあぜ道を帰宅中、豪雪とふぶきに行く手を阻まれ、道沿いにただひとつだけあった、まさにこのような小屋に非難したものの、雪はいっこうに止む気配もなく、まして、人が通ることもなく、「私はここで凍死するんだ」と恐怖と絶望にかられながら、母の迎えを待ったものの、来るはずもなく・・・。まさに、こんな小屋・・。
遭難小学生、ハードな体験談や。
コワイようなボロ小屋も、それがなかったら
凍死やったわけかぁ。
菌もバイク乗り始めの高校生の際、計画も無い
今思えばメチャな林道ツーリングで、岐阜県の
山中で日が暮れて、こんな小屋で一晩を過ごした。
怖かったなぁ。