ひかって切り合わせる

 

 

杉の羽目板 (凸凹のサネのある板) を天井、壁に張り巡らせたミニ厨房、

縦目に張った壁は1枚ごとにレーザーを当てて (無ければ糸を垂らして)、

垂直を保持しながら張り進めます。

 

そして最後の2枚。

 

実 (サネ) で重なる分を考慮して切断寸法を算出し、先に最後の1枚を

すでに張ってある側の壁に当てて、反対側の辺で垂直を出します。

 

やはり壁は一直線とは限らず、1、3ミリで微妙に変化する隙が開きます。

 

最後の1枚を仮固定しておき、切断する寸法の木片を作り接する壁に当て、

ペンを沿わせて引き下ろします。

 

このように形を写し取ることを 「ひかる」 と言うそうです。

 

シャープペンの細い線を丸ノコで切断し、再び当ててみると隙無くピッタリ!

裏側をカンナで削って紙ヤスリで丸くしておき、最後から2枚目を固定したら

そこへ、ひかって作った最後の1枚を滑り込ませるように押し込みます。

 

出来上がった壁は、どちらから張り出したのか分からなくなりました。

廻り縁や巾木で隠せない場所の切り合わせは緊張します。

 

 

Copyright (C) 2011 平瀬謹也 All Rights Rsserved.

 

 

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