意味分からずの負傷

 

 

大活躍中のインパクトドライバーは頻度高く使う道具で、その名の通り

打撃を加えながらビスを捻じ込むので、材木を突き抜けるまで締めて

しまったり、しっかり押し付けていないとビスの頭をナメてしまったり。

 

厨房側からは出来上がっている垂れ壁、その下端の見切りと、部屋

幅いっぱいに延びる棚を一枚モノで作ります。

 

集成材のフリー板から切り出して、仮合わせで修正し、さて取り付け。

3cm 厚の約2m 、それなりに重いのでしっかりと固定です。

 

もちろん表面にビスは出したくないので、壁の下地に挟み込む部分と、

垂れ壁部では、その内部構造側からビスを入れて棚を引き上げます。

 

おっと、1本目のビスが思う位置に締まりませんでした。 垂れ壁の中は

どうにかインパクトドライバーが入るだけの狭い空間なのです。

 

それを抜くのですが、ここでビスの頭をナメると超オオゴトになるので、

狭い空間に左手も差し入れ、しっかりと押し付ける力を加えます。

 

逆回転にして、右手人差し指でスイッチを引きます。

 

バリバリバリと緩むと同時に高さが上がってくるビス、「イタタ痛っ!」

押し付けている左手人差し指が、垂れ壁内部の上側の木とインパクトに

挟まれて圧迫されているのですが、その激痛の意味が瞬時に分からず、

右手はスイッチを引き続けます。

 

痛い! 抜きたい! 抜けない! どうしたらエエんや? やっと理解して

インパクトを正回転に戻し、ビスを少し捻じ込んで左手救出。

 

傷口を見て・・・ アカン、これは。

 

マスキングテープ、ぐるぐる巻きで作業を続けて、夜に見たらケッコウ

裂けててムラサキになってるやん。

 

相手が木の角でも、機械の力っていうのはスゴイのよ。

 

 

Copyright (C) 2011 平瀬謹也 All Rights Rsserved.

 

 

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