新世界紀行

先日、インターネットで「超格安ホテル！大阪編」という見出しを見つけた。

なんと一泊２１００円！？気になってたので行ってみることにした。

ビジネスホテル来山左の入り口が南館、右が北館。北館は長期滞在者用らしい。		奥の白いホテルが来山。安ホテルでは結構キレイな部類である。
	インターネットを見た、と受付で言うとメンバ－ズルームに通される。左のような部屋なのだが、広さは３畳くらいでベット脇のスペースはほとんどない。エアコン、ビデオ付きテレビ、冷蔵庫と設備は一応整っているが、当然ながら風呂、トイレは室内にはなく、まさしく寝るだけといったカンジである。ちなみに新今宮界隈はこういった格安ホテルが乱立しており、一泊９５０円から２５００円が相場である。この辺はホームレスが多く、利用者のほとんどがこういったたぐいの人らしい。ビジネスホテルといってもビジネスマンに見えるような人は誰一人として見ることはなかった。

ビジネスホテル来山ＨＰはこちら。

新今宮界隈
AM１０：００。チェックアウトの時間となりホテルを出る。大学の頃の友人、山岡隊員と合流するまでにまだ時間があるので、新今宮界隈をうろつくことにした。バイクできたので皮ジャンとヘルメットを貸しロッカーに預ける。大きな紙袋に収まれば夜９時まで１２０円で預かってくれる。身軽になったところで、デジデジカメ片手に散策を開始した。

		一泊５００円のホテル？その玄関には追い出されたおじさん。謎の手書き立て看板。ガラクタを集めた露店商。そして無数のホームレス。以前旅行したインドの下町を思い出す。街全体が無気力ななかにも異常なエネルギーを放出している。

この後、職業安定所付近に足を向けてみた。残念ながら、とても撮影できる雰囲気ではなかった。

ジャンジャン横丁
待ち合わせの時間になってもまだ山岡隊員は来ない。仕方がないので、合流してから行く予定だったジャンジャン横丁へ行ってみた。


	最近若者も増えてきつつあるが、このストリートの主役はやはりおっさんである。おっさんらは、昼間から酒を呑み、碁を打ち、将棋をさし、作業着を買い、６００円で散髪をして、５０円のコーヒーを飲み、スマートボールに興じたあとフグを食べる。

フェスティバルゲート内をぶらついていたところ山岡隊員と偶然遭遇、再びジャンジャン横丁を散策することにした。

山岡隊員の案内で、串カツのソース２度づけすると怒られる店で有名な「八重串」へ。昼飯どきで行列が出来ていた。

昼からどてやき、串カツ片手に生ビール（大）を呑み、このストリートのおっさんの一員となる。

店内を撮影しようとすると店の大将から「撮影禁止」と怒られる。その後キャベツをソースに２度づけしようとして店員に睨まれた。挙げ句の果て、長時間居座り続けたので、はよ出て行けと怒られた。

噂どおり、よく怒られた。

通天閣

NHKの朝ドラ「ふたりっこ」で有名になった、通天閣歌謡劇場。オーロラ輝子のモチーフになった叶麗子も健在である。入場料１５００円。しかし入口からでも十分観れる。このほかにも大衆演劇の劇場が数箇所あり１０００円ほどで楽しめる。やはり、おばちゃん連中が主流。おっちゃん連中はその隣の旧作映画やポルノ映画館。
謎の串焼き屋発見！通天閣から再びジャンジャン横丁に戻る。アーケードに入る直前に謎の看板発見！ワニ、カンガルー、食用カエル、馬…。？？？。
	わかりにくいが、上の黒っぽい串がワニ、下の白っぽいのがカンガルー。	これは焼く前からはっきりと形がわかる食用カエル。
店に入り、早速ワニ、カンガルー、食用カエルをたのむ。中国地方の一部ではサメのことをワニと呼ぶらしいが、こちらはやはり爬虫類のワニだった。食感はカタイい牛肉といった感じ。結構水っぽくて味気なかった。一方カンガルーは豚っぽい味がした。そして食用カエルはというと、一見手羽先のようであるが魚の白身それも海水魚の味。しかしカエルって淡水にしかおらんのになあ…。どれもマズくはないがうまくもなかった。

飛田新地
風俗野郎ECDもちょんの間へはまだいったことはなかった。現地民の山岡隊員も詳しい場所がわからないということで、「じぇい」隊員から電話で聞き出す。新今宮を少し南に歩いていくと道の東側に飛田料理組合と書かれた看板に出くわした。ここだ！
	どうやらここらへんは料亭という名目で営業しているらしい。しかしその玄関さきにはババアとライトアップされた娼婦がセットで座っている。昼間なのでわかりにくかったが、夜になるとライトアップされた娼婦がさらにきれいにみえるらしい。（山岡隊員談）ちなみにこちらも職業安定所同様、撮影できる雰囲気ではなかった。このあと天下茶屋の占い屋に案内してもらうが場所が見つからず、天王寺までだらだら歩く。

しかし今回１０ｋｍは歩いたなあ…。おかげで次の日足が筋肉痛になり２日ほど歩くのに不自由したECDでした。

（天王寺地下のイタリアントマトにて）