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親子タンデムで行く瀬戸内三弾淡路うずしおツーリング

今回のルート(クリックで拡大)

今回は、昨年の「しまなみ海道」「小豆島」に続いて、瀬戸内海の島企画の第三弾ということで、淡路島一周のツーリングに行ってきました。
うちの長男が連れて行けとうるさかったので、またしても子供連れタンデムツーリングです。
目的は島を一周することと、渦潮観光です。

早朝6時出発。さすがに7月、朝から半袖でも一向に寒くはありません。姫路市内から明石のフェリー乗り場までまずはひたすら東進します。
とくに何事もなく、明石の「たこフェリー」の乗り場に7時半ごろ到着しました。
フェリーの料金は、カブ、大人、子供で890円です。航行時間は約20分。出航前からすでに対岸には大きく淡路島が見えています。
橋が開通してもやはりツーリングや釣り人には人気のフェリーです。早朝からけっこうな台数のバイクや車が並んでいます。

たこフェリー

フェリーは明石港を出て明石海峡大橋の下をくぐり、岩屋港に入ります。天気は最高、数日前の台風のせいか、海上の風は若干強めですが、気分は爽快です。
あっというまに下船。港を出て国道28号線を南へ向かいます。

明石海峡大橋の下をくぐる

だいたいいつも島を回るときは時計回りになるようにしています。海岸線側を走れますので。

海岸線の道路にはソテツの木が並んでいて、ちょっとばかりの南国ムードです。気持ちのいい直線を走っていると、後から下船したリッターバイクの集団にブンブン抜かれます。
津名のあたりで一度休憩し、またさらに南下します。津名港からは大阪の泉佐野へ向かうフェリーがでています。今度大阪方面に行くときはこのルートもいいな、などと考えながら洲本方面へまた南下します。 洲本からは国道をそれ、海岸沿いの県道を進みます。

由良のあたりは大きなホテルが建ち並び、海水浴客でにぎわっています。
しばらくいくと道は急に一車線の山道になり、ワインディングになってきます。二人乗りのカブは2速、時速20km/hほどでウンウンいいながら登って行きます。
「立川水仙卿」「ナゾのパラダイス」の看板が見え始めました。
ここは一部の人の間で非常に有名なスポットですが、うちの子供(7歳)はまだこのオモシロさが解りませんので今回はパスします。

山道からいきなり海際すれすれの道にでます。
紀伊水道にめんしたこの道路は僕の大好きなツーリングコースです。テトラポットでくだけた波がときおり道路にまでしぶきを運んできます。数日前の台風のせいか、道にはあちこちに海藻がおちています。
左手には沼島という小さな島が見えています。この沼島にも汽船が出ていてバイクでも渡れるようですが、今回も時間お都合でパス。いつか行ってみたいスポットです。

海岸線からすこし離れ、畑の中の県道を走ります。吹き上げ浜から福良港までのこのあたりは淡路の特産品でもあるタマネギの保存(乾燥?)の小屋があちこちにあり独特の景観です。
なかには普通の民家よりも大きな小屋にぎっしりとタマネギがぶら下がっているものもあります。タマネギ小屋の前で写真を撮ったりして休憩などして、次は福良港に向かいます。
このあたりで、あまり興味のない所ばかりなので息子はだんだん機嫌が悪くなってきますが、もうすぐ船に乗せてやるからと言って先を急ぎます。

タマネギ小屋の前で

福良港は渦潮観光の起点となる港の一つで、ここから大きな観潮船が出ています。
渦潮は干潮の差が激しい時間帯が見どころで、より大きな渦を見ることが出来ます。福良に着いたのが11時ころ、今日の最強時間帯は13時頃のことでしたが、時間の都合もありしかたありません。
大人2000円、子供1000円の料金を払い、次の11:30分の出航を待ちます。
出航までの間、今日の昼食に行こうと思っていた「ぐるりエイト」に電話を入れ、2名で予約しておきます。
乗船開始までの間、乗り場のすぐ近くにある足湯に入ります。非常にヌルヌルしたいかにも温泉の湯でした。

時間になり、乗船が始まります。結構大きな船で、中は三層、とりあえず最上階のデッキにあがります。
出航すると、船内放送のガイドを聞きながら福良の湾を出て、鳴門大橋下へ向かいます。遠くの方にすでに白波が立っているのが見えます。
いよいよ渦に近づくと、大きな船だと大したことないだろうなと思っていたにもかかわらず、結構傾ぐので驚きます。今日は台風の影響でうねりが大きく、また渦が見た目に奇麗でないとのことでしたが、それでも渓流のような速い流れと、ほんとうに洗濯機のような(大きさは全然違いますが)渦がいくつも見れました。
他の港から来ているもっと小さな観光船もたくさんいました。小さな船の場合もっと迫力があるのだろうなと思いますが、大きな船の場合は遠くまで見渡せるというメリットもあると思いました。
渦を後にし、福良港にもどる船内では生ワカメの試食もあり、なかなか面白かったです。

観潮船

霧と極寒の中を走る

港に着いて下船すると、さきほど予約しておいた「ぐるりエイト」に向かいます。港からおよそ1分。 ちょっと、特にライダーの間で有名なステーキの店です。休日には予約がないと難しいとか。息子はステーキ丼、僕は昼のランチを注文しました。
観光船にステーキの昼食で、子供は極端にご機嫌です。
店のご主人がカブを見て、「昔はこれで農道を走ってたな〜」とおっしゃっていました。

鳴門大橋方面へ向かいます。
大鳴門橋記念館というちょっとした施設があります。なんと数日前からここでポケモンの3D映画を期間限定でやっているとか。来るんじゃなかったと思いつつ仕方なく入場、30分ほどの3D映画を観て、出る頃には2時半ぐらいになっていました。

再び海岸沿いの道に出ます。
ここから島一周の折返点。今度は西側に海を見ながら北上します。東側に比べてはるかに鄙びた雰囲気の集落が続きます。
それより気になるのが西の空に広がる黒雲。とりあえず先を急ぎますが、小一時間ほど走ったあたりで夕立になりました。
ひとまず商店の軒先に雨宿りします。しばらくして小雨になったのでカッパを着て再出発。道路は快走ですが特に見るものもなく淡々と進みます。

さらに小一時間ほど走り、北淡に入ったあたりで突然香ばしい香が辺り一面に漂います。
旨そうな匂いに「どこ?どこ?」と見渡すと、ありました。焼き穴子の炭火焼の店。店の前にバイクを置き、焼いているところを見るとオバちゃん数人がつぎつぎに穴子を捌いては炭火の上にのせています。少し焼けると濃いタレにくぐらせてもう一度ジュ〜。あたりに焦げた香ばしい煙が立ち上ります。
これはいっとかなあかん、ということで早速「一匹!」と注文しました。トレイに載せた焼きたて穴子を子供と一緒にひとかぶり。目を見合わせる旨さです。
あっというまに食べてしまって「もう一本!」。これもあっという間に食べてしまいました。ついでもう2本にお土産用にも包んでもらいました。

焼きたての穴子

香ばしい煙

穴子の後味に唇を舐めながら、さらに北上します。
対岸の明石と橋が見えてきました。島の先端をくるっとまわり岩屋港に到着。無事に島一周です。
乗船券を買い、再び船上へ。時間は夕方6時になっていました。約20分、短い時間ですが船内でうつらうつらとします。

大橋建設時の潜水艇

雨上がりの海

明石に到着し、下船。250号線を姫路までまたトコトコと戻りました。


走行距離220km
平均燃費49km/L

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